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きのこの森

  
きのこの森とは、高野水登が主宰するコメディ多めの演劇団体。
そんなきのこの森の活動記。

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  • 05/04/09:08

遅筆主宰の懺悔

こんにちHello World。ハローどうも僕はここ。





主宰です。









何故、ブログをまるで更新していないのか。





本番直前というのに、なぜ更新していないのか。






書いてる場合じゃなかったからです。










28日木曜日、脚本が書き上がりました。








28日木曜日です。








深夜1時から5時まで中野のココスで書き、6時から17時まで新宿のバーガーキングで書いて、ラスト30分くらいを書き上げました。






早朝のバーガーキングは引っ越しおばさんもかくやといわんばかりの強烈なクレーマーの来店で店が凍りついていました。






「ミナサンゴメンナサイネーーー!!ワタシテンインにスゴイキズツケラレタノーーー!!」
みたいなことを叫んでいた気がしますが、意識が朦朧としていたので定かではありません。






いつもダラダラ現実逃避しながら書いている私ではありますが、今回ばかりは毎日全力投球で、それでもギリギリになってしまいました。










それもこれも、大学4年生の自分に課したノルマに端を発します。






大学生活最後の年。どう過ごすか。






やはり、プロの脚本家になりたい!と考えたら、定期的に書けなければいけないと考えました。






そこで、大体毎月1本書くノルマを作ったのです。






とにかく私は、思いつかないと書けない性分なので、無理やりにでも〆切を作って書くということができなければ、それを生業にすることなど夢のまた夢。








しかし…全ての見立てが…1ヶ月遅れになってしまったのです…。








8月末

テレビドラマのシナリオコンクールの〆切。
連ドラ企画で、きのこの森の「ハートに火をつけて」を原案にし、まったく違うストーリーのものを出しました。

ここまではまだ鼻くそほじりながらやれました。






9月末

2時間ドラマの脚本を書きました。
これも、きのこの森の「Need Speed Greed」を原案に書きました。

死にかけました。






10月末

芸祭公演のための脚本を書きました。

既存の台本の大幅リメイクで、人物の名前以外ほぼ全入れ替えという、「原作あるからラクラク〜ここで遅れを取り返せばいいや〜」という甘い考えが粉々に打ち砕かれました。






12月4日

後輩の劇団「劇団三すくみ」のために脚本を書きました。

人から頼まれて書くということが初めてでシャレにならないくらい体を壊したのは以前ブログにも書きました。






1月初頭

卒業論文(戯曲)を書きました。 
タイトルは「透明な殺意」酒鬼薔薇事件をモチーフにした重い芝居です。
これを公演の本にしていればどれだけラクだったか……。
しかし、猫を殺しまくったりするシーンがあるものをエンタメとして見せるのは嫌だ…。

闇の濃い脚本なので当然精神は大根おろし。







おわかりいただけたでしょうか?







本番は2月6日から







にもかかわらず、1月初頭の時点で他のことにいっぱいいっぱいで、ろくに準備もできていない状態で書き始めたのです。










私は色々と諦めました。







毎回毎回、プロットを完璧につくり、脚本も完璧にし、仕掛けやどんでん返しに頼る公演をしてきました。






そんなもの作る時間なんてありません。








とりあえず書こう。








あとはまあ…









なんだ…








みんなにまかせよう…









そして1月28日木曜日。








やっとこさっとこ書き上げたのです。











ギリギリではありましたが、勝算と計算がなかったわけではありません。







死ぬほど頑張ればあと1週間早く書き上げることもできたのですが、それだと演出がおろそかになってしまうことを、今までの公演で学習していたので、ほどよく休みつつ、稽古をキッチリつける方針をとっていました。






これまでの経験上、最初の30分を作るのが一番難しいことがわかっていたので、とにかく序盤を作り込む作戦です。






全力で盤石な序盤ができていれば、中盤はその勢いを保ち、ほどよくゆるやかに進められます。
 






終盤に至っては、もう役者さんも嫌でも気持ちが入っている上に、書いた私より役のことを知り尽くしていることはおろか、どんなに演出しても結局本番で変わったりよりよくなったりするので、ほっといてもいいのです。








……まあ、言い訳ですね。ハイ。








 
そんな計算があるならねぇ、完成させといて少しずつ渡せばいいんだよ!!!










ハイ、おっしゃるとおりです。ハイ。











しかし、これだけは確かですが、







役者、スタッフの力がなければ絶対に完成しませんでした。







「舞台の本番前の劇場」が舞台(ややこしいですね)なので、とにかく身近な人に聞きまくり、稽古中にも、「どんなセリフが言いたい?」とか、節操のなさここに極まれりの状況で書いていました。







だからこそ、最初に想定していたものとまったく違う、かつ、今までより遥かに出来のいい脚本に仕上がったと自負しております。







今までがチーズバーガーなら、ベーコンレタスバーガーくらい。






今までが木の実ナナなら、山村紅葉くらい。








今までが塵芥なら、泥団子くらい。







それほどの違いがあります!






私の力だけでは、これほどの飛躍は望めなかったと断言できます。










これから最後のツメです。






ウォルト・ディズニーは言いました。










「次回作が、最高傑作だ」










前回以上の、最高傑作をお届けします!








ぜひぜひ、ご来場くださいませ!






それでは、また次回
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シェイクスピア様ご乱心スケジュール

劇団きのこの森第5回公演「シェイクスピア様ご乱心」
作・演出 高野水登
 
2016年02月06日(土)〜14日(日)
北池袋新生館シアター
 

・キャスト
川鍋知記
三箇友維
久野祐希奈
菅澤香雪
鈴木杏奈
辻村篤(Geeksman)
前田敏光
佐々木愛


・スタッフ
演出助手:土屋佑
照明:田所輝一
音響:野崎爽
舞台監督:木下千尋
美術:野口紗綾
振り付け・mix:佐藤俊
制作:鈴木あゆみ
制作補佐:赤松真治



「ロミオとジュリエット」などで知られ、今なお愛され続ける作家、ウィリアムシェイクスピア。
彼の幻の新作が発見され、世界最速公演を目指して大急ぎで準備が進められる。
しかし、肝心の作品が
クソつまらなかった…。
原作遵守か?手を加えるか?そもそもコレ、シェイクスピアが書いたのか?
本番前夜の劇場で、すったもんだの大騒動がはじまる!



■チケット価格
一般前売2000円、学生前売1500円、高校生以外前売1000円
当日券は各200円増し
【PC】https://ticket.corich.jp/apply/71254/
【携帯】http://ticket.corich.jp/apply/71254/





携帯からの予約はこちらをクリック!



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第五回公演「シェイクスピア様ご乱心」

こんにちハニトー。先日、友人と飲んだあとに一人一つずつ食べることになり、一人で食べるものじゃないことを悟りました。




主宰です。







ツイッターでは言っておきながらブログの方での更新が遅れてしまいました。





やっとやります





きのこの森第五回本公演。





 
「シェイクスピア様ご乱心」





前回公演「ハートに火をつけて」の千秋楽の舞台袖で、電撃のように降ってきたタイトル





「シェイクスピア様ご乱心」





人に口頭で伝えると、「はぇ?ご安心?」とか「ご飯?ご飯?食べたい」とか聞き返されてしまうタイトル





「シェイクスピア様ご乱心」





ついにやります!





 
現在、ギリギリの状態で脚本を書いております。
 





もはや伝統芸能のようです。一度くらいは、稽古初日に脚本を書き上げてもってきて、みんなの度肝を抜いてやりたかった。





今回も相変わらず、新しいメンバーに、古参メンバーが「今回はいつもよりヤバイ」と吹聴されてしまいましたとさ……









学生生活最後の舞台公演となります。





今までの怨ねゲフンゲフングェッフォエッフォ経験を全て詰め込み、節目の作品にふさわしいものにするべく奮闘しております。




 
これが終わると、本当に次はいつできることかわかりません。今度こそ本当にわかりません。





いくらでもやりようはあるんです。例えば、学生を安い賃金でこき使うとか、夢見る役者の卵を「経験」という悪魔の囁きで誘い込むとか、小学生を大量に仕入れてその家族で客席を埋め尽くすとか、いくらでもやりようはあります。





しかし悲しいかな、私には小学生を苦労してコントロールしてまで演劇をやりたいというほど、演劇愛には溢れておりません。





あくまでも、「自分が面白いと思うもの」が好きなので、私は子どもが大活躍するお話はスタンドバイミーくらいしか好きじゃないので、やらないと思います。








というわけで、今回はおもいきって公演期間を長めにしました!




毎公演、大変ありがたいことにご来場くださるお客様の数が増えており、増えたら増えた分だけ席数を増やしたり製作費を増やしたりしてたんですが…






今回は少しでも、今まで時間的都合で来れなかった方や、ずっと来たいと言ってくれていたものの火曜日しかお休みのないお世話になっている美容師の方などにも、なんとか来ていただきたいと思い、思い切って一週間以上公演することにいたしました!!





(あと、単に名残惜しいというのもあります)





もしお時間ございましたら、是非ご来場くださいませ。






「シェイクスピア様ご乱心」






この記事は、徹夜で脚本を書いていた朝、寝ずに乗った電車の中で書いているわけですが。






 
今後、なにかお見苦しいテンややよ





↑こういう眠すぎて寝て起きたら解読不能の単語を書いていたみたいな意図せぬ面白さがあるので修正せずに公開しました。





きのこの森第五回本公演





「シェイクスピア様ご乱心」






最高傑作にするべく現在鋭意製作&稽古中です。






ぜひぜひ、お誘い合わせの上ご来場くださいませ!





以下、詳細です。







劇団きのこの森第5回公演「シェイクスピア様ご乱心」
作・演出 高野水登
 
2016年02月06日(土)〜14日(日)
北池袋新生館シアター
 
・キャスト
川鍋知記
三箇友維
久野祐希奈
菅澤香雪
鈴木杏奈
辻村篤(Geeksman)
前田敏光
佐々木愛
・スタッフ
演出助手:土屋佑
照明:田所輝一
音響:野崎爽
舞台監督:木下千尋
美術:野口紗綾
振り付け・mix:佐藤俊
制作:鈴木あゆみ
制作補佐:赤松真治
「ロミオとジュリエット」などで知られ、今なお愛され続ける作家、ウィリアムシェイクスピア。
彼の幻の新作が発見され、世界最速公演を目指して大急ぎで準備が進められる。
しかし、肝心の作品が
クソつまらなかった…。
原作遵守か?手を加えるか?そもそもコレ、シェイクスピアが書いたのか?
本番前夜の劇場で、すったもんだの大騒動がはじまる!
チケット価格
一般前売2000円、学生前売1500円、高校生以外前売1000円
当日券は各200円増し
予約ページ(1/5 0:00〜予約開始)
【PC】https://ticket.corich.jp/apply/71254/
【携帯】http://ticket.corich.jp/apply/71254/


劇団三すくみ公演「貴女がいるから事故物件」

こんにち八丁味噌。使い分けたいですね。





主宰です。





いつもいつも沈黙を守っているこのブログではありますが。





やっと具体的なお知らせです。









主宰の私、高野水登が、他の劇団のために脚本を書きおろしました!





以下詳細です。





劇団三すくみ 「貴女がいるから事故物件」 作:高野水登(劇団きのこの森) 演出:鈴木杏奈(劇団三すくみ)

□あらすじ

「お願い!一日でいいから!」

「ダメだよ!このシェアハウスは男子禁制でしょ!?」

「大丈夫、いい人だから!」

「ケッ!地下アイドルの彼氏なんざ、どうせバンドマンとかバーテンでしょ?」

「ゴーストバスターズなの」

「…」

「ゴーストバスターズなの」

□出演 綾川さら(fraCoCo)/石井美緒/飯塚望実(studio arshe 研究生)/大橋悠太/久野祐希奈/倉持玲/土屋佑/冬室亜依美 □スタッフ 音響:野崎爽/照明:田所輝一/舞台監督:尾尻征大/制作:谷あきほ/運営補佐:菊池祐児(劇団大学ノート)・横山将勝

■日程 2015年12月 27日(日)19時半※プレビュー公演1000円 28日(月)14時/19時 29日(火)13時/18時 ■会場 北池袋新生館シアター (東武東上線北池袋駅徒歩30秒)

■ご予約 前売:一般2000円/学生1500円/高校生以下1000円 当日:各200円増 プレビュー公演(27日19時の回):1000円 <ご予約フォーム>
※2015年11月26日(木)0時受付開始







後輩の芝居です!





前回公演に出演してくれた、鈴木杏奈ちゃんの劇団「三すくみ」です。







打ち上げの時に





「たかみなさん書いてくださいよ」





「おう!書く書く!」





この軽い一言にこれほど苦しめられるとは、その時の彼は知る由もなかったのです…。





今回は、その話をします。









「シェアハウスの話がいい」




そう、演出家の鈴木杏奈ちゃんに依頼されたのは初期の初期。




さらに、独特の世界観をもつ彼女の要望はエスカレート。普段真面目すぎる芝居を書いている私には、突拍子もなさ過ぎてただただ圧倒されてしまいました。





あらすじを読んでいただければお分かりいただけると思いますが…。





変な人が色々出てくるんですね。





「変な人」





どうすればいいんでしょう…。





私自身、突拍子もない話は好きですし(そもそも真面目とか言っておきながら毎回突拍子もない話書いてますし)、書くのが楽しみではあったんですが…。





まぁ思いつかない。





油断すると、高校生が色々勘違いして書いたライトノベルみたいになってしまう…。





自由だからこそ、「なんでもあり」になってしまっては、お客様は興ざめです。





またさらに、宣伝のアオリ文に





「劇団きのこの森、高野水登の書き下ろし脚本に、三すくみの鈴木杏奈が挑む!」





とか書いていただいてしまって…。





俺、挑まれるの?





あとなんか、「書き下ろし」という言葉の特別感。





どうすれば「書き下ろし」になるのだろう…。「書き下ろし」の定義とは…。そもそも劇団きのこの森の高野水登って言われて何人がわかるんだ…。「ボルンガ島のチャッカチャッカピーヤが緊急来日!」とか言われてるようなもんなんじゃねぇか…。





とかそういうプレッシャーに気圧されてしまい。





まったく書けなくなり。





「俺、漫画原作者になる」





などと意味不明な供述をしだし。






落ち込みすぎてお腹を壊し。






何も食えず、しかし腹は減り眠れず、ヨーグルトを同量の水で割って塩とレモンを絞ったもの(うまい)をちびちび飲みつつ。





そこまで苦しんでも書けず。





大学の知り合いに会うのが怖くなり。





ケータイもなぜか壊れたので、関係各所との繋がりを断って引きこもり。






本当に書けないのでわらにもすがる思いで高校の友人に相談し。





「でね、地下アイドルがバンドマン連れてくんだよ。そっからシェアハウスがおかしくなってくんだよな。何人かわからない留学生とかがいるんだよ。で、大家はどうも神様っぽいんだよ。で、とさつ場の男がくるんだけど、こいつ人間殺してんだよ。人間を食うのが当たり前の世界になってるから。でも、こいつは転生を繰り返してるから、死の先には何もないことを知ってるんだな。そして輪廻転生がわかってる。そうすると神って何?ってなるじゃん?で、黒魔術師もいるんだけど、地獄から召喚してるはずなのに、地獄なんてないはずだろ?どうなると思う?フヒヘヘヘヘヘ」





「…うん、ちょっと、よくわかんない」





「(泣)」






なんとなくアイデアが固まりかけたところで、しかしやはり書けず。





蜘蛛の糸にすがるカンダタのごとく、幼稚園の頃からの親友二人にすがりつき、三人で近所の温泉に行き、





「シェアハウスの話なんだけどさ、何か面白いアイデアない?」





「は?」





「きゅ、急に言われても」





「とりあえずね、(アホみたいな設定とか神とか仏とか死とかの話をする)そんで、ラストなんだけど、引きこもりの女の子がいるんだけど、どうもこいつがスーパーマンか怪獣くさいんだよ。で、街にゴジラが襲来するわけ。で、意を決して外に飛び出して、その娘はガメラだったわけ!ガメラは怪獣であり、人間の味方だから!それで戦ってクライマックス!」





「…あの、普通の人は、ゴジラとガメラが戦って感動はしないと思う」





「(号泣)」





しかしそのとき、天啓がひらめいたかのような衝撃的なアイデアがやってきて





これで書ける!と、一週間で一気に書き上げました。







本当に辛かった…。





普段私は、脚本を書くことが辛い!と、ブログでは(普段はそりゃ言いますよ。ぼかぁ強い人間じゃないんです!!!)書かないようにしてるんですが、





今回ばかりは、本当にどうしようかと思いました。







ただ、とても貴重な経験でした。





なぜなら私は今まで、「アイデアが浮かんだ時しか」書いていなかった上に、「好きなようにしか書いたことがなかった」からです。





書きたいネタは大抵いつでも一つはあるので、それについてかけばよかったのですが、





今回は人に頼まれて、題材や制約がいくつかある状態からのスタート。本番の日程は決まっているのに、自分が何を書けばいいかは浮かんでいない。






これまではある意味、「アイデア」を担保に色々書いたり人を集めたりしていたわけですが、それが無いだけでこうも不安で、ボロボロになってしまうのか!






とてもいい経験になりました。









なにやらマイナスなことばかり書いているように見えますが





追い詰められ、ぎゅうぎゅう脳みそを絞り、なりふり構わず無我夢中だったからこそ書けたものだと自負しております。





ほんとうにヤバい時、人の本質が出るといいますが、頑張って隠していたものが出てしまった感じです。





大学に入ってから封印していた、オタネタ、マンガネタ、一発ギャグなど、実は大好きだけど怒られたくないし恥ずかしいしウケなかったとき怖いものまでぶちこみました。





こういう、きのこの森の公演では到底できないような脚本にできたのも





キャスト、スタッフ、なにより演出家の鈴木杏奈を信用しているからです!!!





丸投げですよ丸投げ!!つまんないと思ったらぶった切って!!!!!





今なお変化し続け、本番でどんなものをお客様に届けられるかはわかりませんが、きっと見世物根性あふれる、楽しめる芝居になるはずと信じております。わかりませんが!!!





お時間のある方は、是非是非ご来場いただければ幸いです!





それではまた次回

喜劇のはひふへほ

こんにち発狂。たまにしかけますね。




主宰です。




お久しぶりです。お元気ですか。









現在、劇作家協会の戯曲セミナーというものに(今更)通っているのですが、




そこで劇団「柿喰う客」の主宰であり劇作家であり演出家の中屋敷法仁さんにお話を伺うことができました。




私が嬉しかったのは、中屋敷さんが話の中で、「演出家はコック。脚本はレシピ。役者は素材」という比喩表現を使っていたことです。




これ!オレもそう思ってた!



ブログにも書いてるし!!




いつのかは忘れたけど!!




でも書いてるし!!!!!!




「そんなたとえ話が共通したくらいでえばってるんじゃねえよ。集合的無意識って知ってるか?まったく文明的に交わりがなかったとされるアジアと西洋の神話に、偶然とは思えないほど類似点が見つかることとかあるんだよ。だから中屋敷さんと貴様が尻の毛一本でも共通してるなどという認識はすぐさま捨てろ」と、思われる気持ちもわかります。




でも、なんだか本当にうれしかったんです!!!









と、いうわけで、今後もこんな嬉しいことがあったときのために、ブログに自論を書いてみようと思います。










それは



「喜劇のはひふへほ」








脚本を書き始めた頃から、ずっと「喜劇」にこだわってきました。




高校卒業時のテーマ研究(卒業論文のようなもの)では、「笑いについて」を、本から得た知識をまとめたり、自分の書いた脚本や行った公演から分析しました。




その割に、クライマックスが暗くなる脚本ばかり書いてはいますが…




それだけ!喜劇というのは難しいのです!









そんな、一度もまともに喜劇をつくれたことのない私が、もがきながら一応辿り着いた一つの自論が




喜劇のはひふへほ




久々のブログなので、気合いが入って前振りが長くなってしまいました!良く考えたら自論を言うだけの恥ずかしい内容を引き延ばすなんて愚の骨頂ですね!さっさと書きます!










「恥ずかしがらない」


役者はもちろんですが、脚本、演出にも言えることですね。ちょっとでもかっこつけようとすると、シラけます。

当たり前のことのように思えますが、意外とできない人が多いのも事実。堂々とやったほうが、逆に恥をかかないもんです。







「ひっかからない」


笑い、特に「間の笑い」は、笑いの中でもっとも繊細です。
シビアですが、台詞に詰まったり、動きで引っ掛かったりせず、滑らかに、段取り通りにやらねば絶対に失敗します。

「演劇はハプニングありのライブ感がいいんだ!」という意見はもちろんわかりますが、お客様にお見せする以上、完璧な形にしておくのは大前提なのです。







「ふざけない」


ほしがらない。ギャグに走らない。とも言い換えられますね。こういうことをする人は、大抵自分に自信がない人です。反応がない。怖い。だからお客さんに媚びる。

お客様を舐めすぎです。そういう笑いは間違いなく見破られます。もし笑ってもらえたとしても、それは「嘲笑」です。







「へこたれない」


お客さんの反応だけは読めません。自信のあるところで反応がなかったり、逆に思いもよらない所でドッと沸いたり。こればかりは本当にわからない。

だからこそ、どんなことがあっても平常心を保つ!今までの自分を信じる強い精神、信念が必要なのです。






「本気でやる」


本気でやらなきゃ笑えないんだ!!

笑いを軽くみるな!!笑いを馬鹿にするな!!!

逆に悲劇の方がラクだろ!!目薬さしときゃなんか感動的になるんだから!!!

ばかばかしいことを本気でやる!そこから真の笑いが生まれるんですよ!!!!!!








というわけで




喜劇のはひふへほ




は 恥ずかしがらない

ひ ひっかからない

ふ ふざけない

へ へこたれない

ほ 本気でやる





でした~~~。




あくまで自論ですし、これから変わるかもしれませんし、「ひっかからない」が伝わりにくいというのをどうにかしたいと思うかもしれませんが、だれか「喜劇のはひふへほ」とか言い出したら、言いだしっぺは俺です!!!!!!




そんなことずっと考えてたら気づいたら日々が過ぎ去っていたというブログでした。




それではまた次回。
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