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遅筆主宰の懺悔 |
こんにちHello World。ハローどうも僕はここ。
主宰です。
何故、ブログをまるで更新していないのか。
本番直前というのに、なぜ更新していないのか。
書いてる場合じゃなかったからです。
28日木曜日、脚本が書き上がりました。
28日木曜日です。
深夜1時から5時まで中野のココスで書き、6時から17時まで新宿のバーガーキングで書いて、ラスト30分くらいを書き上げました。
早朝のバーガーキングは引っ越しおばさんもかくやといわんばかりの強烈なクレーマーの来店で店が凍りついていました。
「ミナサンゴメンナサイネーーー!!ワタシテンインにスゴイキズツケラレタノーーー!!」
みたいなことを叫んでいた気がしますが、意識が朦朧としていたので定かではありません。
いつもダラダラ現実逃避しながら書いている私ではありますが、今回ばかりは毎日全力投球で、それでもギリギリになってしまいました。
それもこれも、大学4年生の自分に課したノルマに端を発します。
大学生活最後の年。どう過ごすか。
やはり、プロの脚本家になりたい!と考えたら、定期的に書けなければいけないと考えました。
そこで、大体毎月1本書くノルマを作ったのです。
とにかく私は、思いつかないと書けない性分なので、無理やりにでも〆切を作って書くということができなければ、それを生業にすることなど夢のまた夢。
しかし…全ての見立てが…1ヶ月遅れになってしまったのです…。
8月末
テレビドラマのシナリオコンクールの〆切。
連ドラ企画で、きのこの森の「ハートに火をつけて」を原案にし、まったく違うストーリーのものを出しました。
ここまではまだ鼻くそほじりながらやれました。
9月末
2時間ドラマの脚本を書きました。
これも、きのこの森の「Need Speed Greed」を原案に書きました。
死にかけました。
10月末
芸祭公演のための脚本を書きました。
既存の台本の大幅リメイクで、人物の名前以外ほぼ全入れ替えという、「原作あるからラクラク〜ここで遅れを取り返せばいいや〜」という甘い考えが粉々に打ち砕かれました。
12月4日
後輩の劇団「劇団三すくみ」のために脚本を書きました。
人から頼まれて書くということが初めてでシャレにならないくらい体を壊したのは以前ブログにも書きました。
1月初頭
卒業論文(戯曲)を書きました。
タイトルは「透明な殺意」酒鬼薔薇事件をモチーフにした重い芝居です。
これを公演の本にしていればどれだけラクだったか……。
しかし、猫を殺しまくったりするシーンがあるものをエンタメとして見せるのは嫌だ…。
闇の濃い脚本なので当然精神は大根おろし。
おわかりいただけたでしょうか?
本番は2月6日から
にもかかわらず、1月初頭の時点で他のことにいっぱいいっぱいで、ろくに準備もできていない状態で書き始めたのです。
私は色々と諦めました。
毎回毎回、プロットを完璧につくり、脚本も完璧にし、仕掛けやどんでん返しに頼る公演をしてきました。
そんなもの作る時間なんてありません。
とりあえず書こう。
あとはまあ…
なんだ…
みんなにまかせよう…
そして1月28日木曜日。
やっとこさっとこ書き上げたのです。
ギリギリではありましたが、勝算と計算がなかったわけではありません。
死ぬほど頑張ればあと1週間早く書き上げることもできたのですが、それだと演出がおろそかになってしまうことを、今までの公演で学習していたので、ほどよく休みつつ、稽古をキッチリつける方針をとっていました。
これまでの経験上、最初の30分を作るのが一番難しいことがわかっていたので、とにかく序盤を作り込む作戦です。
全力で盤石な序盤ができていれば、中盤はその勢いを保ち、ほどよくゆるやかに進められます。
終盤に至っては、もう役者さんも嫌でも気持ちが入っている上に、書いた私より役のことを知り尽くしていることはおろか、どんなに演出しても結局本番で変わったりよりよくなったりするので、ほっといてもいいのです。
……まあ、言い訳ですね。ハイ。
そんな計算があるならねぇ、完成させといて少しずつ渡せばいいんだよ!!!
ハイ、おっしゃるとおりです。ハイ。
しかし、これだけは確かですが、
役者、スタッフの力がなければ絶対に完成しませんでした。
「舞台の本番前の劇場」が舞台(ややこしいですね)なので、とにかく身近な人に聞きまくり、稽古中にも、「どんなセリフが言いたい?」とか、節操のなさここに極まれりの状況で書いていました。
だからこそ、最初に想定していたものとまったく違う、かつ、今までより遥かに出来のいい脚本に仕上がったと自負しております。
今までがチーズバーガーなら、ベーコンレタスバーガーくらい。
今までが木の実ナナなら、山村紅葉くらい。
今までが塵芥なら、泥団子くらい。
それほどの違いがあります!
私の力だけでは、これほどの飛躍は望めなかったと断言できます。
これから最後のツメです。
ウォルト・ディズニーは言いました。
「次回作が、最高傑作だ」
前回以上の、最高傑作をお届けします!
ぜひぜひ、ご来場くださいませ!
それでは、また次回
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