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きのこの森

  
きのこの森とは、高野水登が主宰するコメディ多めの演劇団体。
そんなきのこの森の活動記。

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  • 03/28/19:58

おじさんパラダイス

こんにちはじかみ。全部食べる派です。
 
 
主宰です。
 
 
最近、映画をよく観ます。
 
 
夏休みが終わっても辛うじて継続中です。
 
 
逆に…今まで全然観てなかったことを後悔しています…劇作コースなのに…
 
 
足繁く通うと、面白いこともあるものでして。
 
 
その日、ヒューマントラストシネマ渋谷で「悪魔は誰だ」を観ておおいに感動し、余韻に浸っていたのですが、
 
 
恐らく70歳前後と思われるおじいさんが、「あれはどういうことだったのかな?」と話しかけてきました。
 
 
「悪魔は誰だ」は、映画的手法を非常に上手に使っています。
 
 
あ、これ、必見です。絶対観てください。
 
 
お母さんにも熱く語って観てもらったら、「面白かったけど、あんまり予備知識ほしくなかった!(*`へ´*)」と怒られてしまったので、多くは語りませんが、とにかく観てください。
 
 
これが監督第一作ときいて、大いに落ち込みました…。
 
 
今度ブログで、韓国映画特集やります。
 
 
閑話休題
 
 
そんなわけで、おじいさんに説明しました。
 
 
そのあとも、ひとしきり韓国映画のことを語り合いました。最近公開しているものは大体観ていて、私もたまたまほとんど観ていたので話が会いました。
 
 
これの前に観たのが「イントゥ・ザ・ストーム」だと言っていたので、結構パンクなおじいさんだと思いました。
 
 
そしておじいさんに「メアド交換しましょう!観ても吐き出す場所がないからさあ〜」と言われ、それは私もそう思っていたので、交換しました。
 
 
初めて映画で友達(70歳前後)ができました!
 
 
こうして、大学以外の交友関係を地道に広げていこうと思います。
 
 
 
…友達ほしいです…。
 
 
 
おじさんといえば
 
 
私にとって、天敵であり、その生態がまったくわかっていないのになぜか映画や演劇の客として出没するおじさんがいます。
 
 
 
「作中謎のタイミングで笑うおじさん」
 
 
 
あなたにも、覚えはありませんか…?
 
 
きのこの森の公演にも、二度ほどあらわ…否、来てくださったのですが…
 
 
本当にやたらめったら笑うのです。
 
 
きのこの森の作品は喜劇にしようと努めていますが、ツーといえばカーというように、まるで呼吸するかのように笑うおじさんがいらっしゃるのです。
 
 
しかも、その人だけかと思ったら、他にもいたのです!
 
 
映画を観ている時にやたら笑う!
 
 
「ガーディアンズオブギャラクシー」ならわかりますが…
 
 
「悪魔は誰だ」なのですよ!?
 
 
タイトルに「悪魔」なんてついてる映画で!内容も、ある幼女誘拐事件が時効を迎えた瞬間同じ手口の誘拐事件が起こった!犯人はいかに!?という骨太サスペンスで皆さん必見の傑作なのですぞ!!
 
 
おかげで集中できませんでした…。
 
 
そうなのです。こういうおじさんがいると、お客様だけでなく、舞台の場合役者までリズムが崩れてしまうのです…。
 
 
かといって、やはりお客様はお客様です。咳やクシャミ、いびきならまだしも、「空気読んで笑ってください」などとは口が裂けても言えません。
 
 
何のための喜劇かと!笑ってもらえればそれでいいじゃありませんか!
 
 
…そこまで大人にもなれない21歳。
 
 
やりばのない悔しさを噛み締めて生きてきましたが…。
 
 
 
「悪魔は誰だ」の、謎のタイミングで笑うおじさんは
 
 
 
クライマックスに近づくにつれ、笑いが消えてゆきました。


 
 
本当に人の心を掴む作品は、観客が誰であれ作品の世界に引きずりこむのだと学びました。
 
 
まだまだ修行が足りません。
 
 
それでは、また次回。
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アナと雪の女王

こんにち派閥。主宰です。
タイトルからお察しの通り、ネタが無くなりました。

これからは、およそ関係ないと思われる内容を、無理矢理きのこの森と結びつけていくブログになっていくと思います。

今度、JAIL HOUSE ROCKメンバーで三次会があるので、そこでなんとかネタを集めます。とにかく、ブログを続けるために頑張ります。

さて、アナと雪の女王をやっと見てきました!!!

もう話題も話題になっている本作、観たらやっぱり期待を裏切りませんでしたね。

主宰は脚本書きの端くれなので、映画などを見る時、どうしてもシナリオの構造などを考えながら観てしまいます。

今作も、物語中盤くらいで、「この伏線がこうなって、あいつはこうだから、まぁ結末はこんな感じだろ」と、友達にいたら絶対に嫌な感じのことを考えながら観て、やっぱりその通りになりました。

が、感動しました。普通に、「ぐえっ…おうっ…!」とか嗚咽を漏らしながら泣きました。

いや…もう、ダメなんですよ。作り込みが人智を超えています。主宰は美術系でもあるので、雪の表現がリアルすぎたり、雪の結晶を2000種類くらい作ったとか、そんなことでも泣きそうになります。

ところで、主宰はディズニー作品が苦手です。

この話は根が深く多くの敵を作りかねないので割愛しますが、「塔の上のラプンツェル」以降のディズニー作品は好きです。好きなんですよ。これ、フォローです。どうか攻撃しないでください。
では、なぜアナは観るのか。

PIXARが好きだからです。

もうわからない人にはわけがわからないと思いますので、これ以降は興味の無い方は読まなくても大丈夫です。

まとめておきます。アナと雪の女王よかったから、オススメですよ!

おしまい


はい、それでは、長い話に入ります。


ちょっと複雑だったり、私の私見が入って事実が湾曲されていたりするかもしれません。まさに私の脚本のようです。そして、前置きが長いのも、私の脚本のようです。


突然ですが、ここ十数年のディズニー作品を挙げていきます。


ターザン、リロアンドスティッチ、プリンセスと魔法のキス、チキンリトル、ルイスと未来泥棒。

 

 
トイストーリー、カーズ、ファインディングニモ、カールじいさん、モンスターズインク。

 
実は、上と下で、全然違います。

 
上は、ディズニーアニメーションスタジオ。下は、ディズニー「PIXAR」アニメーションスタジオです。

 
あの、電気スタンドがIを押しつぶす、アレです。

 
ディズニーアニメスタジオとPIXARはまったく別の会社で、数年前まで二社の関係は、PIXARが映画作り、ディズニーが宣伝、配給というものでした。

 
ではPIXARとはなにか。アニメスタジオには変わりないのですが、なんとあのスティーブジョブズが作った会社なのです!

 
Appleを作ったのに追放されちゃったジョブズが、買収して叩き直したアニメスタジオなのです。

 
ちなみに、ジョブズがせっせとPIXARで頑張ってる間に、Appleは低迷しまくりました。その後結局ジョブズに謝って戻って来てもらって、iMacやiPhoneなどの大ヒットを生み出したのです。
 
閑話休題

 
PIXARは第一作長編アニメーション「トイストーリー」から高く評価され、それ以降も「バグズライフ」「モンスターズインク」とヒットを連発。主宰もトイストーリーからしばらくの間は劇場に観にいっていました。

 
反して、ディズニーアニメスタジオは低迷。その他の映画も低迷。

 
結果、なんとPIXARがディズニーの総売上の半分を占めるほどに!

 
ですが、権利関係などでディズニーと揉めまくり(PIXARの版権は全部ディズニー持ち。なんと、トイストーリー3はPIXAR抜きで製作される予定だったんですよ!?こういうところが嫌いな理由の一つです)、両社の関係は終わるかと思われました。

 
しかし!株主が黙っていなかった!株主の猛抗議により、当時のディズニーCEOが任期を繰り上げて退場!

 
PIXARは自立!かと思われましたが、後任ディズニーCEOとジョブズの間でディズニーによるPIXAR買収が決定。なんと74億ドル!
 
ディズニーの完全子会社とはなりましたが、ジョブズはディズニーの役員に、PIXAR社長のエド・キャットムルはウォルトディズニーアニメーションスタジオの社長になり、言わずと知れたPIXARの化け物ジョン・ラセターはチーフクリエイティブオフィサーとなりました。

 
つまり、子が親を食ったわけです!!

 
こうして、ディズニーアニメ部門がPIXARの手によって本格的にテコ入れされはじめたのが、「塔の上のラプンツェル」から。

 
正統派プリンセスものを蘇らせ、「大人も子供も楽しめる」PIXARイズムを受け継いだ作品が生まれたわけです。

 
ちなみに、「アナと雪の女王」は、主題歌曲賞と長編アニメーション賞を受賞。長編アニメ賞が設立した2001年以来、ディズニーアニメの受賞はこれが初めてです。ちなみにPIXARはニモでとってますよ。恐るべしPIXAR。

 
長かったですね。ここまで読んで下さった方本当にありがとうございました。このどうでもいい知識をお友達にドヤ顔で語るタネになれれば幸いです。

 
そして、まだやってるので、アナと雪の女王おすすめですよ!
 
 
あと、今やってる「プリズナーズ」という映画が、ドロドロして脚本も作り込まれてて密かにおすすめです。あまり観終わっていい気分はしませんが。
 
それでは次回。