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きのこの森

  
きのこの森とは、高野水登が主宰するコメディ多めの演劇団体。
そんなきのこの森の活動記。

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  • 05/19/18:37

贋作とはなんぞや

主宰「こんにちハイキング。健康的ですね。主宰です。」
 
インタビュアー(以下タビ)「本日は急な取材に快く応じてくださりありがとうございます。」
 
主宰「快くはなかったと思いますが。」
 
タビ「ハァ。」
 
主宰「だって、本当は今頃ガーディアンズオブギャラクシーを観てるはずだったんです。」
 
タビ「(吹き出す)」
 
主宰「ハァ?」
 
タビ「すみません。それは申し訳ないことをしました。公開初日から三日間は高校生以下500円ですものね。」
 
主宰「私は大学生です。」
 
タビ「度々失礼。ところで…」
 
主宰「バカにしましたね?」
 
タビ「ハァ。」
 
主宰「ガーディアンズオブギャラクシーは所詮子供が観るものと、あなたはそう言いたいわけですね。」
 
タビ「ハァ。イエ。」
 
主宰「HA Yeahじゃない。あなた、最近の娯楽作品のめざましい発展を知らないんですか?」
 
タビ「もちろん知っています。アナと雪の女王ですよね。」
 
主宰「やっぱりわかってない。」
 
タビ「あれメッチャ感動するじゃないですかぁ。アナかわいいぃ。雪だるまつくーろー。」
 
主宰「確かにメッチャ感動することは否定しません。私もラストでアナとエルサがスケート滑ってカメラがパーンアップして氷が絶妙にコーティングされた城があらわになったときは涙を止められませんでした。」
 
タビ「あれ泣く映画ですか?」
 
主宰「あなたもそれを言うんですね。もう何度言われたことか。あなたアナと雪の女王すらわかってないんじゃないんですか。」
 
タビ「ところで本題に戻りましょう。」
 
主宰「納得できない。私はアナと雪の女王の話がしたかったわけではなくて、公開時期、ブルーレイリリース日共にアナと雪の女王にだだカブリで日の目を見なかったLEGOムービーについて話したかったんです。」
 
タビ「ハァ。」
 
主宰「あれは大名作です。飛行機の行きと帰りで観てしまいました。声だして笑うほど面白かったのに、最後は弟に引かれるほど泣いてしまいました。小学生の友人にそのことを話したら、別に泣かなかったけど…とこれまた引かれましたね。」
 
タビ「モネ・ゲームという映画がありますね。」
 
主宰「…エッ。」
 
タビ「やはりご存知なんですね。」
 
主宰「なんなんですか藪から棒に。」
 
タビ「コリン・ファースとキャメロン・ディアスが主演の、モネの絵の絵画鑑定士が…。」
 
主宰「やめてください。まだ公演前なんですよ。」
 
タビ「モネの絵の贋作を使って一儲けしようという話でしたよね?」
 
主宰「あなたちゃんとリサーチ力あるんですね。」
 
タビ「やはり、今回の芝居はそこから発想したんですね。」
 
主宰「違いますよ。やめてください本当に、そうやって書くと、私がパクッたみたいにみえるじゃないですか。」
 
タビ「でも観られたんですよね?」
 
主宰「そりゃみましたよ?でも贋作をテーマにすると決めた後です。あくまで資料ですよ。」
 
タビ「パクる可能性は十分にあると。」
 
主宰「ありません。」
 
タビ「聞こえませんね。」
 
主宰「天地神明に誓ってありません。」
 
タビ「ここで佐村河内さんのネタを挟む意味をあなたわかっていますか?」
 
主宰「軽率でした。」
 
タビ「ゴーストライターの存在をほのめかしましたね。」
 
主宰「それが贋作の話につながるのです。」
 
タビ「話をそらしましたね。」
 
主宰「閑話休題です。」
 
タビ「盗作を認めるんですか。」
 
主宰「あの事件だって、結局カネの問題で明るみに出たんです。」
 
タビ「儲けが出ないから著作権の侵害にはならないなどという屁理屈は通用しませんよ。」
 
主宰「贋作もね、結局カネなんです。そして名誉がからむから面白い。さもしい人はね、名画を持つことで、自分も偉大になったように感じるのです。」
 
タビ「カネで名誉を買ったわけですか。ハンターハンターの冨樫義博さんも、バレなきゃパクリじゃないと言っていますしね。」
 
主宰「そうそう、贋作もそういったパターンがあるんです。ただの模写に第三者がサインを書いてしまった。レプリカを本物としてしまった。師匠が指示を出し、弟子の作ったものを、師匠のものとしてしまった。そのいずれの場合も、本物でないと知っていながら、「本物」と偽って売った場合、贋作になるのです。」
 
タビ「いざとなったら知らぬ存ぜぬを突き通せば、それは善意の被害者となる。俺も騙された一人だ。まさか贋作だったなんて。だから贋作はこの世からなくならないんですね。」
 
主宰「その通りです。やっと有意義なお話ができましたね。」
 
タビ「ところで、今年2月にジョニー・デップがインチキ画商役の映画をやるらしいですね。」
 
主宰「本当に心臓が飛び出るかと思いました。」
 
タビ「運が良かったのか、悪かったのか。」
 
主宰「やっぱり私がパクってると言いたいんですか。」
 
タビ「だから贋作家のお話を書かれるんですよね。ご自分を投影していらっしゃる」
 
 
主宰「ウヒャアアア。」
 
 
タビ「本日はありがとうございました。」
 
 
ちょっと趣向を変えてみました。
 
自問自答しているようなものなので、段々、本当に僕はパクっているのだろうか…とか自己嫌悪に陥りそうになりました。
 
なんとかブログも少しでも読んでフヘラッと笑えるようなものにするべく頑張ります。
 
 あと、ガーディアンズオブギャラクシーは、本当は今日ちゃんとみました。最高でした。そのことも今度書きます。
 
それでは、また次回。
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