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きのこの森

  
きのこの森とは、高野水登が主宰するコメディ多めの演劇団体。
そんなきのこの森の活動記。

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  • 04/26/07:44

身体性と視覚性

こんにち破傷風。昔の漫画ばかり読んでいたので、小学生のころは破傷風に怯えていました。




主宰です。








身体性と視覚性







これは劇団きのこの森の、というか私の、永遠のテーマでもあります。




公演やるたんびに脚本かくたんびにバカの一つ覚えげふんげふん




幾度となく偉い人から注意され続けてきた、身体性。





無言の圧力をかけられていた、視覚性。




台詞劇が好きなんだから身体性なんてなくて当たり前だろうがよ!!!でも人が棒立ちで喋ってるだけじゃ飽きるのか!!!それもまあわかる!!!




視覚性は……まあ……美術には……こだわったほうがいいとは思うけど……




もういい加減イヤになったので、ここらで一発、毎度毎度ネチネチネチネチ責められる点(恐らくこれは被害妄想です)を改善したものをつくろうと思いました。





まずは身体性を補うために







パリピを呼びました








※ドーナツで人望を得るパリピ





彼はなにせダンサーでDJ。音楽性と身体性の塊のような男です。





初対面の人しかいない場所に放り込んでも、すぐに打ち解けられるパリピスト。おまけに教えるのもうまいパリピマスター。





彼の専門はロックダンスというもので…なんだその…どういうものかといいますと…ダンスが下手くそな人がつくったという、ビシッ!バシッ!と指さしたりするダンスです。伝わりませんか?





しかし、ロックダンスだけではまとまりません。






シェイクスピア劇からスムーズにロックダンスに運ぶにはどうするか。





パリピ「ジャズヒに任すわ」






※小学生みたいなTシャツを着ているがジャズヒを踊っている時だけ大学生になるジャズヒ





さらに





「暗黒舞踏、する?」





現れたのは川鍋知記。








※犬相手に暗黒舞踏を披露して怯えさせたという、何度聞いても意味不明のエピソードを持つ男。





ロックとジャズヒと暗黒舞踏。




それらがどのように舞台上で繰り広げられるかは、ご覧になった方はご存知の通りです。








次に、視覚性を補うために












美術を農業美術家に丸投げし。





茶道の家元のところで働く変な人に、女優さんの衣装を2着お願いしました。





茶道の家元のところで働く変な人については後述するとして、







農業美術家の野口紗綾さんには、これまでの全公演でフライヤー、チケット、舞台美術をやってもらっていたのですが、





毎回毎回、私がネチネチネチネチ口を出していました。





しかし時間ガフォッガフォッ精神的よゆウェッフンゲッフ!




完全に信頼して、全て託しました。




結果、私の想像を超える素晴らしい美術になったということをどれだけ書き連ねても「消せ」と言われるので、書きません。




…ブログ書くのだって時間かかんだぞまったく…毎回2時間近くかけて書いてんだから…ブツブツ







さて、





茶道の家元のところで働く変な人について





彼についてはどう説明すればいいかわかりません。





東京で演技のレッスンに通っているとき出会い、たまたま近所だということがわかり、働いてるのに私の芝居に出てくれると言い、しかし色々とあって出れなくなり、すると稽古中急に電話をしてきて、「女優さんのドレス、つくれないかな?」と震える声で申し出てくれた人です。





もともと芸大で服をつくることを学んでいた人なんですね。





是非なにか一緒にやりたいと思っていたので、意気揚々と最初の話し合いに深夜の日高屋におもむきました。




変な人「タイトルから、僕なりに考えてみたんだけどね。」




私「…ハァ。」














変な人「これは、シェイクスピアの画像見ないで、イメージだけで描いたんだよ。観て描いたのがこれ」













私「…(頭大丈夫かなこの人)」






翌日





急にデザインができたと言われ





変な人「雑だけどね」






急に、貧乏学生劇団なのでろくにお礼も払えないのに、型を業者に頼むとか、縫いも代理で頼むとか、冷や汗ダラダラかかされ





変な人「いいよいいよ!お金ないんでしょ!」





休日返上で仕上げまでしていただいて、できたのがコチラ






















変な人「あとは模様つけたり、自由にやって!墨汁とかで染めちゃってよ!」



私「ぼ、墨汁…」






そして農業美術家と変な人のコラボで出来たのがコチラ























変な人なんて呼べません。いい人です。農業美術家も、いい農業美術家です。






様々な人の力と技術と才能を借りて、シェイクスピア様ご乱心は完成しました。








※ドレス以外の衣装は、全て農業美術家が、既存の服にに模様をつけたり、イチから縫って作ってくれました。







身体性と視覚性。







ついに悲願が達成された瞬間をみたときは、胸に熱いものがこみあげてきました。


























今回、終わってから、本当に嬉しかったことは






主宰である自分が、この芝居に参加させてもらったような感覚になったことです。






何度も言いますが、一人でも欠けていれば成り立たなかった公演でした。というブログでした。







それではまた次回。
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