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クセ |
こんにちハンニバル。レクター博士ですね。
主宰です。
「クセ」ということですが、クセのあるものといえば。
そう、香菜(シャンツァイ)。又の名を、パクチー。又の名を、コリアンダー。
(厳密にはシャンツァイとコリアンダーは違うんでしたっけ?発育過程が違かったような…)
主宰はパクチーをはじめとしたクセのあるものが大好きです。
肉なら羊肉が一番好きですし、チーズはクセの強いものが好き。調味料もナムプラー(魚醤)をあれこれぶっかけます。
写真はピータン豆腐ですが、そう、ピータンも大好きですし、シャンツァイもドサドサのせます。こんなに酒の進みそうなものを作っても、下戸のお供はご飯とトマトジュース。
先日、中華料理店で頼んだピータン豆腐に、コリアンダーが乗っていなくて憤慨しました。ネギだけじゃ足りないんです!
世田谷に、「パクハウス」という、なんとパクチー料理専門店があるそうなので、一度行ってみたいですね。
なんの話かというと、私の大好きな「クセ」が、作品にも反映されてしまうということです。
個人的には、誰もが楽しめる、愉快痛快エンターテイメント以外の何物でもないと思って作っているのですが、
「コメディでは…ないよ…」
と言われてしまう始末。
それでも楽しめれば結果オーライじゃねぇかと思うのですが、「価値観の違い」というのは非常にやっかいなものです。
例えば、JAIL HOUSE ROCKでは、金に汚い、金のためなら全て捨て去る父親が登場しました。
この父親に関して、役者の意見や、お客様のアンケートの中で、「なぜここまで金に執着するのか」というものがありました。
私としては、役者にも普通に、「サイコパスだからだよ」との一言で済ませていたのですが…
果たして、サイコパスというのは私が思っているほど認知されているのでしょうか?
ちなみに、サイコパスについて、Wikipedia先生から一部引用させていただくと
良心の異常な欠如
他者に対する冷淡さや共感のなさ
慢性的に平然と嘘をつく
行動に対する責任が全く取れない
罪悪感が全く無い
過大な自尊心で自己中心的
口の達者さと表面的な魅力
と、あります。
これを一部でも知っていれば、「ああ、感情が欠落した人なんだな。だから、お金しか信じられないんだな。」とわかると思うのですが…
そもそも、サイコパスという言葉に触れる機会が日常生活にそうあるでしょうか?
つい最近、パソコン遠隔操作の犯人が、まだ無罪を主張しているとき、「犯人はサイコパスなんじゃないか」と、言ったことで一躍脚光を浴びましたが…。
知らない人のほうが多いように感じます。
これは、万人に受け入れられるエンターテイメントを目指す私としては、あまりよろしくありません。
ですが、ほとんど無意識なので、気づかないことが多いのです。
笑いに関してはもっと恐ろしい。
高校のときにやったお芝居で、「ポチョムキン」というワードを入れて個人的には死ぬほど面白いと思っていたり、「ゴーストバスターズ」のネタを書いて一人で笑い転げたりしていたのですが。
いざ公演してみたら、客席はシーーン…。
高校生は、戦艦ポチョムキンも、ゴーストバスターズも知らなかったのです。
…あれは本当に身の毛がよだちました……。
…もともと面白くないシーンだったんじゃないかとかについては言及しないでください、
…。
…。
とはいえ、クセがまったく必要ないと言ったらそれは違います。
だって、そんなありふれたものどこかの誰かが作っているからです。
それに、解釈の違いなんてあって当たり前です。流石に高校生相手に戦艦ポチョムキンのネタをぶち込むのは無謀ですが、作品についてどんな感想を持つかはお客様の自由なのです。
…まぁ…それでも気になってしまうのが人情といふもの。
これからも「ネギ」と「パクチー」のギリギリの境界線を探して、作品を作っていきたいと思います。
それでは、また次回。
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